水谷潤とかいう推しメンが卒業するのだが

https://twitter.com/arth_ddu/status/1374382931888640013?s=20

3月が終わる頃に水谷潤 (https://twitter.com/BoClove__jun ) というアイドルにこのリプライを送った。
所属するグループの当時 最新から2つ目の曲 において作詞を手掛け、その後日談をストーリーで語っていたことが興味深く、また、数多くのうちの一人ではあったがU-NEXTの広告「おすすめ映画」 ポスター に起用されたこと (拙ツイートで失礼します)。広い世界に爪痕を残すことはまだできなかっただろうが、表現者としての技量と存在感が一定の段階まで完成したと思えて嬉しかった。

その後ほどなく、彼女の卒業が告知された。
水谷潤
東京都内で活動するいわゆる中堅地下アイドルグループ『僕のClove』にて2021年5月23日の卒業公演までピンク色を務める。

上述のリプライは「独り立ちの準備ができた」をも意味する。理解していた。

さして驚きはなかったが、50分は眼前のストロングゼロを開ける気すらわかず泣いた。
その後不思議と落ち着いた。

2019年が終わる頃、結果的には社会情勢で不運にも開催できなかったワンマンライブをライブハウスの入口で告知していた彼女に対して簡潔に挨拶した。
グループ名を覚えていなくても、ホールの最後尾からも目立つほどの長い手足で踊っていたあの子だった。
眼前で初めて見た "あの子" とどう話せば良いか分からず、その日はチェキすら撮らず意図的に早々に会場を後にした。気安く「美人ですねー」と何故か言えなかった。

フォローしたTwitterアカウントは従来私が好んでいたアイドル達 (e.g. 兼業で専門職である、絵画や楽器に相当な技量や関心を持つ) のそれほどは饒舌ではなく、画像ツイートに対して「かわいい」と一言リプライを躊躇する類のオタクにとって切っ掛けを掴めずにいた。

それ以来少しずつ読んでいた彼女のブログを年始休みまでに全部読んだ。姑息ながらも後付けで言えば、やはりそのような "あからさま" な衒学性はなくて普通の女の子だった。
ステージ上のパフォーマンスを上手くなること、そのために外見も美しい女になること、及びグループをもっと売れるようにマーケティングを頑張り、運営に意見を言うこと。これらに尽力する "普通の" 女の子だった。

それが新鮮で魅力的だった。
やたら細かいところ、または根本的な思想の両極端で俺ら似てるね (n.b. 私の一方的な思いであっても) と思えることが予想外に多いことを嬉しく思った。その中間は殆どなかった。好きな音楽や映画や書籍は全然似ていない。強いて言えば『サウンド・オブ・ミュージック』、『中間管理録トネガワ』、他ごく少数である。

その後、コロナ禍によりペースを乱されながら「動員数が重要なら」通うようになり、2020年12月にはそこそこのガチ勢になっていた。
それができるようになったのは彼女のブログに記されたとおり、偏にパフォーマンスの完成度が奇を衒った要素はなくともとにかく高かったからである。
(雑に言えば、曲にはIDM/EDM要素皆無で若干ファンク優勢なのに振りがコンテンポラリーダンスみたいなミスマッチが本当に良いです。メンバー全員上手いよ)

 

既存の属性に依存しないゆえに最初はとっつきにくく感じていた。
水谷潤自身がブランドである。
これを理解するまでの初見から約70日間現場に行けなかった臆病な私はバカだがよく頑張ったと思う。
ゆえに今後のこと心配してないし、欠番とか殿堂入りではなくて普通に永世推しメンな。
何か成し遂げたいことがあったら、また予想を越えた結果を見せてね。